整体 前立腺がん 回想記

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整体業を何年も続けていると色々な症状の人と出会います。その中でも思い出のある症状の方の事を回想記の中で書いていこうと思っています。

前立腺がん

整体施術

前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが可能です。また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移することもあります。

癌と言う病気は人の死亡例の多くを占めていますが若くして亡くなる方も多々います。その方は50代前半の男性でしたが 来院されている人の一番の友人だという紹介で来られました。がんセンターに入院されていたのですが、また一週間したら抗ガン治療で入院されるというような話をされていました。ただ自宅に帰っても痛みがあって、毎日寝れないと言うので友人が整体でも受けると少しは寝やすいかもしれないというわけで 来られたということでした。

病状は前立腺癌の余命半年という診断だったと言われ見つかった時には末期という事でした。そして、その日施術を行って次の日また来院して頂くと少し寝れてうれしかったと言われました。それならと3日ほど続けて施術をしました。その後、数日間は家で休んでまたがんセンターに戻ると言う予定で。その間に色々な話をしてくれました。

自分が50歳で余命半年と言われるとは思われなかったので衝撃と自分の中の価値観が一気に変わっていくのが分かったと。自分の一番の親友が病状の事を話すと目の前でボロボロと泣いてくれた事。本当に大切なものは何か。実際あと半年と言われてからは、今までの様に金が欲しい。お金がお金がいうような感覚がほとんどなくなったと。

ほんの少しでもこの痛みが和らぐならお金なんかいくらでも惜しくないよね等々、色々な話をしてくれました。色々な話もある意味、悟りを開いてる人の様な感じてずっと施術をしながら聴いてた記憶があります。実際、死ぬんだとある意味の覚悟ができているんだなというのを感じていました。まだ開業して2、3年目位の頃だったと思います。色々と考えさせられたり色々な感情がありましたが、あの時の数回の施術は正真正銘の魂の籠った施術だったと自負しています。

整体業 一番嬉しかった言葉

整体業を何年もしていると、こんな症状が良くなると思わなかったのにとか我ながら思ったりすることがあります。します。でも良くなるととても嬉しいです。ありがとうと言う言葉を頂く事も多々あります。しかしこの仕事を初めて15年、今まで言われて一番嬉しかった言葉はその方に言われた、また数日したらがんセンターに戻って抗ガン治療するんだけどね、もし生きて帰ってこれたらまた来るからねと言われました。是非また来てくださいと言った思い出があります。心の中では二度と会うことはないだろうなと思っていました。それ位に身体の状態が良くなかったのです。

約5ヶ月位過ぎた頃、新聞のお悔やみ欄にその方の名前が載っているのを見ました。半年と言われていましたが約5ヶ月後に亡くなっているのを知ってやっぱり戻って来れなかったんだなと寂しい思いになった記憶があります。でも整体業を初めて5年未満の出来事で僅かな時間ではありましたが色々と学ばせてもらいました。

それは自分の人生のほんのわずかな時間でしたが今でも鮮明に色あせる事もなく思い出せる程です。
人の出会いは一期一会。

 

Zero整体院のおかげさまでありがとう

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